梅雨は例年より早く明け、旱魃が予想されていましたが、梅雨明けからは雨が続き、気が付けば雑草が生い茂る夏となりました。
毎年なのに出遅れるのは何故?と自問自答していますが、答えは出そうにありません。
膝ぐらいまでであれば除草剤で決着をつけるところですが、胸まで伸びた場合はもう一手間必要です。刈り払い機の出番となります。
小さな果樹園時代に機械のみで除草をしていましたが、現在の規模になると機械除草は現実的ではなくなりました。
とはいうものの、胸まで伸びた雑草は苗木を覆い隠しており、そこに除草剤をかけると苗木もろとも枯らしてしまう恐れがあり、苗木をサルベージしてからの除草剤という流れです。
刈り払い機はECHO TG-260 2ストローク25ccを使用しています。以前モノラックの支柱にチップソーを当ててしまい、強烈なキックバックの洗礼を受けてからチップソーに懲りて、もっぱらナイロンコードを使っていました。フェンスや石に当ててもナイロンの柔らかさからキックバックが起こらない為、地形を気にせず使う事が出来重宝していましたが、スギナや雑木は切断する事が困難という弱点があり、今年はチップソーを併用しています。
除草剤は定番のグリホサートカリウム塩の除草剤「ラウンドアップ マックスロード」を使っています。葉で吸収して根まで枯らすというアレです。植物の構造体であるタンパク質に必要な植物にしかないアミノ酸合成経路を阻害する事で、植物を枯らす薬剤です。
従って理論上はこの合成経路を持たない動物には影響がないとされています。
ラウンドアップについてはこれまで発がん性について訴訟が提起されてきました。ラウンドアップの製造企業「モンサント」を買収したドイツの製薬大手「バイエルン」社は訴訟の早期収拾を図る為、原告と和解しました。この幕引きの方法がラウンドアップの製品の印象を悪くしてしまったようで、その後海外の一部の国では使用禁止になった経緯があります。製造国のアメリカにおいてはカリフォルニア州が製品のパッケージに「発がん性が認められる」を記載するように命令措置を行いましたが、バイエルンが反訴し統計的にも科学的にもガンとは結びつかない事を証明した結果、2020年に裁判所はカリフォルニア州の措置は不当とし、パッケージに記載する事を永久に禁止するという判決が出ています。また、タイ王国なおいてラウンドアップの使用を禁止する措置がとられていましたが、これについて農民からの要望により、禁止猶予が延長されている状況です。
農業を生業にすると雑草対策は春から秋にかけて大変な労力を必要とする作業です。
雑草は散布した肥料を吸収する為、作物の生育にも影響しますし、害虫の恰好な住処を提供する為、作物の食害や病害を惹起します。
機械での除草のみの場合、持って3週間程度。除草剤なら2ヶ月以上除草作業が軽減されます。
特に真夏の除草は時間との勝負です。完全防備での作業の為、11時位までに終わらせないとやばいです。
ただし、当園では土壌に残留するタイプの薬剤は使用しない方針です。土壌に数ヶ月残留し根から吸収させ除草するタイプの除草剤もあるのですが、果樹も吸収する可能性がある為です。
その他生えにくくする方法として、除草シートやグランドカバーとなる別の植物を敷き詰めるという物理的な方法もありますが、こうした方法も一考の価値があろように思えます。
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